製品・技術概要
多くの特許を保有する、Active Chemical ProtectionTM (ACP) 技術は、生物学的微小環境外の条件にさらされたときにRNA、DNA、およびタンパク質構造の変性や分解を防ぐ独自の組成化学物質で構成され、この技術により、生体高分子がそれらの三次元構造を維持し、機能的に活性を維持することを可能にします。ACP技術によるDNA及びRNAの室温での長期保存試薬は、それにサンプル溶液を加えるだけで、即座にDNaseやRNaseを不活性化し、サンプル中のDNA/RNA分解を止め、乾燥状態にすることにより加水分解や酸化を防ぎ、室温で数年間長期間安全に保護します。従って、単に保存だけではなく、郵送時のドライアイスや冷媒が不要になります。
また、保存後のDNA/RNA回収は非常に簡単です。単に、水を加えるだけで100%回収でき、直ぐに次の多様なアプリケーション分析で使用できます。
さらに、抽出されたRNA溶液をそのまま安定化する製品も販売され、乾燥させる必要が無く、抽出RNA溶液を室温で直接ダウンストリーム解析に使用できます。
GenTegra DNA/RNA、RNAssure 及び GenSaver
GenTegra DNA/RNA
各種タイプのチューブに、DNAあるいはRNAを室温で長期安定させる独自の試薬が乾燥状態で固定されており、そのチューバにDNA/RNAサンプル溶液を加えて混合し、乾燥させるだけで室温で数年単位で安定に保存可能になります。
GenTegra RNAssure
GenTegra DNA/RNAでも使用しています、実績のある特許取得済みのActive Chemical Protection™(ACP)ケミストリを応用し、すべてのRNaseおよび酸化の危険からRNAを保護する、確実で信頼性の高い保護製品です。RNAssureは、抽出されたRNA溶液を室温で少なくとも3日間、 4°Cで2週間はRNAを安定に保護可能なため、その後の室温でのダウンストリーム反応や突然の冷凍庫の故障によるRNA分解の心配がありません。主要なライフサイエンスメーカーの抽出や精製キットと簡単に組み合わせることができます。RNAssureで保護されたサンプルは精製する必要がなく、ダウンストリームアプリケーションに直接使用できます。
GenSaver
GenSaverは、DNA解析用の血液サンプルを収集、室温での輸送及び保存するためにデザインされたサンプル収集カードです。独自の化学処理を施すことにより、乾燥血液スポット(DBS)のDNAを長期保存することを可能にしました。現在のデータからはDNAを10年以上安定に保ち、高品質/高収量の回収に成功しています。このGenSaverからは簡単にDNAを回収でき、法医学、ゲノミクス、遺伝子組換え生物の同定、プラスミドのスクリーニング、STRおよびNGS、遺伝子型決定、動物個体識別、全ゲノム増幅、PCR、qPCR、マルチプレックスPCR解析等の多種のアプリケーションに利用できます。
カタログ、価格表を参照して下さい。